皆さん、こんにちは。大阪府大阪市を拠点に、機械器具の搬出・搬入・据付工事を手掛けている株式会社善興業です。
工場の閉鎖や移転が決まったとき、「現在使っている機械を別の工場へ移したい」「搬出だけでなく、移設先での据付まで任せられる業者を探している」とお悩みになる担当者様も多いのではないでしょうか。
工場移転に伴う機械工事は、現在の場所から機械を取り出すだけでは完了しません。トラックへの積み込み、運搬、移設先への搬入、設置位置までの移動、据付までを一連の工程として計画する必要があります。
今回は、機械を廃棄する場合ではなく、別の工場や拠点で再稼働させるための機械移設について、工事の流れと注意点を解説します。
■工場閉鎖・移転時の機械撤去は搬出だけで完了しない
工場閉鎖・移転時に行う機械撤去には、大きく分けて「不要になった機械を処分する場合」と「別の工場へ移設する場合」があります。
別の工場へ移設する場合は、現在の工場から安全に搬出するだけでなく、移設先で問題なく搬入・据付できるかまで確認しなければなりません。
たとえば、現在の工場では広い搬入口から簡単に搬出できても、移設先の通路が狭く、機械が曲がり角を通過できないことがあります。床の耐荷重が不足していたり、設置予定の向きでは機械を搬入できなかったりする可能性もあります。
そのため、工場移転に伴う機械工事では、現在の工場と移設先の両方を調査し、設置場所から逆算して搬出方法を決めることが重要です。
搬出、運搬、搬入、据付を別々の業者に依頼する場合は、機械の仕様や工程に関する認識を統一しなければなりません。情報共有が不足すると、搬出した機械を移設先へ搬入できないといった問題につながります。
■機械移設を計画する前に必要な情報を整理する
機械移設の計画を立てるためには、最初に移設する機械の情報を整理します。
最低限、次のような情報が必要です。
- 機械の名称、メーカー、型式
- 機械本体の重量と寸法
- 取り外せる部品や付属設備
- 重心や吊り位置
- 現在設置されている場所
- 移設先の住所と設置予定位置
- 希望する搬出日と搬入日
機械の重量と外形寸法だけでは、正確な搬出入計画を立てられない場合があります。制御盤やコンベヤーなどの付属設備がある場合は、どこまでを一緒に移設するのかも確認が必要です。
続いて、現在の工場と移設先の搬出入経路を調査します。
搬入口の幅と高さ、通路の幅、曲がり角、段差、傾斜、床の状態などを確認します。エレベーターを使用する場合は、入口寸法だけでなく、かごの内寸と積載荷重も調べなければなりません。
建物の外についても、トラックが進入できるか、クレーンやフォークリフトを配置できるか、作業中にほかの車両や従業員の動線を塞がないかを確認します。
図面だけでは分からない条件も多いため、原則として現地調査を行ったうえで施工方法を決めます。
■現在の工場から機械を搬出する
搬出作業を始める前に、対象機械を安全に移動できる状態へ整えます。
電気、配管、ダクトなどが接続されている場合は、機械メーカーや設備業者と作業範囲を確認します。重量業者がすべての切り離し作業を担当するとは限らないため、事前に役割分担を決めておくことが大切です。
機械を止めた後は、搬出経路にある製品や資材を移動し、床、壁、扉などを養生します。稼働を続ける設備が周囲にある場合は、作業区域と工場内の通常動線を分けます。
実際の搬出では、機械の重量や設置状況に応じて、ジャッキ、ローラー、フォークリフト、電動ハンドリフトなどを使用します。
クレーンを配置できる現場では、機械を吊り上げて車両へ積み込みます。一方、工場の奥に機械がある場合や、屋根や電線が障害となる場合は、機械を床上で横引きし、搬入口まで移動させる方法を検討します。
搬出できたとしても、積み込み方法が適切でなければ、運搬中に機械が動いたり、振動や衝撃を受けたりする可能性があります。機械の重心や形状に合わせて固定し、移設先まで安全に運べる状態にすることが必要です。
■移設先への搬入・据付は設置場所から逆算する
移設先では、トラックから機械を荷下ろしし、建物内へ取り込みます。その後、ローラーなどを使用して設置予定位置まで運びます。
このとき重要なのが、機械の向きです。
搬入口は通過できても、通路の途中で方向転換できないケースがあります。また、設置場所の正面からしか機械を据えられないにもかかわらず、反対向きで建物内へ入れてしまうと、狭い室内で向きを変えられません。
搬入経路だけでなく、機械をどの向きで荷下ろしし、どこで方向を変え、どの方向から設置位置へ近づけるかまで計画しておく必要があります。
機械を指定位置まで運んだ後は、水平を確認しながら据え付けます。機械の種類やメーカーの指定に応じてレベルを調整し、必要に応じてアンカー固定を行います。
据付後の電気・配管接続、精度調整、試運転については、機械メーカーや設備業者が担当する場合があります。搬入業者と各専門業者の作業順序をあらかじめ決めておくことで、移設先の稼働開始までスムーズに進められます。
まだ搬出日や詳しい工程が決まっていない段階でも、機械の種類、重量、現在地、移設先が分かれば、必要な工事を整理できます。工場移転に伴う機械の搬出・搬入・据付でお困りの方は、まずは株式会社善興業までご相談ください。
■工場移転の機械工事で起こりやすい失敗を確認する
機械移設で多い失敗の一つが、現在の工場から搬出することだけを考え、移設先の確認が後回しになることです。
移設先の搬入口が狭い、床荷重が不足している、トラックを建物付近へ付けられないといった問題が搬入直前に発覚すると、工程の変更や追加工事が必要になります。
ほかにも、次のような失敗が考えられます。
- 搬出時と搬入時で機械の向きが合っていない
- 付属部品の保管場所や輸送方法が決まっていない
- 設備の切り離し担当が決まっていない
- 搬出日と移設先の受け入れ可能日が合っていない
- ほかの工事と搬入経路が重なっている
- 据付後の接続・試運転業者を手配していない
工場移転には、建築工事、電気工事、設備工事など複数の業者が関わります。機械移設だけを独立して考えるのではなく、工場全体の移転工程に組み込むことが重要です。
■搬出から据付まで対応できる業者へ相談する
機械移設を依頼する際は、現在の工場からの搬出だけでなく、移設先への搬入・据付まで相談できるかを確認しましょう。
また、対象機械と同程度の重量物を扱えるか、狭い場所やクレーンを使えない場所に対応できるかも重要です。使用できる機材や車両の種類によって、提案できる搬出入方法は異なります。
見積もりでは、どこからどこまでが作業範囲に含まれているかを確認してください。機械の切り離し、梱包、運搬、据付、アンカー固定などが別途工事になることもあります。
株式会社善興業では、工場やプラントなどに設置された機械器具の搬出・運搬・搬入・据付に対応しています。現場条件に合わせて必要な機材と施工方法を検討し、安全な機械移設をご提案します。
「移設先へ搬入できるか確認したい」「搬出から据付までまとめて相談したい」といった段階でも構いません。工場閉鎖・移転に伴う機械工事をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

