MRI更新時の撤去・搬出はどう進める?旧機器の搬出から新しいMRIの搬入・据付まで解説

皆さん、こんにちは。大阪府大阪市を拠点に、機械器具の搬出・搬入・据付工事を手掛けている株式会社善興業です。


病院やクリニックでMRIを更新する場合、既存機器をMRI室から搬出し、その後、新しいMRIを搬入する必要があります。


MRIは大型で重量があり、一般的な荷物のように台車へ載せて運ぶことはできません。搬入経路の寸法、床の耐荷重、建物の養生、患者様や職員の動線などを確認したうえで、慎重に搬出入計画を立てる必要があります。


また、MRI更新工事には、MRIメーカー、設備業者、建築業者、重量業者など、複数の専門業者が関わります。


今回は、旧MRIの撤去・搬出から、新しいMRIの搬入・据付までの流れと、病院内で作業する際の注意点を解説します。




■MRI更新工事には複数の専門業者が関わる

MRI更新工事は、重量業者だけで完結するものではありません。


MRIの停止や磁場・冷却設備に関する専門的な処置、電気や配管の切り離しなどは、MRIメーカーや専門業者が担当します。新しいMRIを搬入した後の接続、調整、検査についても同様です。


重量業者が主に担当するのは、搬出可能な状態になった旧MRIを設置場所から建物外へ運び出し、新しいMRIをMRI室の指定位置まで搬入する工程です。


ただし、実際の作業範囲は案件によって異なります。そのため、工事前に次のような役割分担を明確にしておく必要があります。

  • MRIの停止と専門的な搬出準備
  • 電気・配管などの切り離し
  • MRI室の扉や壁の取り外し
  • 旧MRIの搬出と積み込み
  • 新しいMRIの荷下ろしと搬入
  • 指定位置への据付
  • 接続、調整、検査
  • 扉や壁などの復旧

誰がどの作業を担当するのかが曖昧なままでは、当日になって作業を進められない可能性があります。メーカーや各工事会社と工程を共有し、作業の順番を決めることが重要です。




■旧MRIの搬出前に機器と経路を調査する

MRIの更新が決まったら、まず既存機器と新しい機器の情報を確認します。


必要となるのは、本体の重量と寸法だけではありません。付属設備の有無、搬送時に取り外せる部品、重心位置、メーカーが指定する取り扱い条件なども確認します。


既存MRIと新しいMRIでは、重量や外形寸法が異なることがあります。旧機器を搬出できた経路でも、新しい機器が同じように搬入できるとは限りません。


現地調査では、MRI室から建物外までの経路を実際に確認します。

  • MRI室の開口寸法
  • 廊下の幅と高さ
  • 曲がり角の広さ
  • 床の段差や傾斜
  • エレベーターの内寸と積載荷重
  • 搬出口の位置
  • クレーンや輸送車両を配置できる場所

通路の幅だけを見るのではなく、MRIを載せる搬送機材を含めた寸法で判断することが必要です。


また、図面上では通過できても、廊下に手すりや設備が設置されていたり、天井から照明や案内板が下がっていたりする場合があります。現地の状況を確認し、必要に応じて一時的な取り外しや保護方法を検討します。




■旧MRIを安全に撤去・搬出する

搬出当日は、メーカーや専門業者がMRIを安全に移動できる状態へ準備した後、重量業者が搬出作業を行います。


作業前には、MRI室から搬出口までの床、壁、扉、エレベーターなどを養生します。MRI本体だけでなく、病院の建物や既存設備を傷付けないための準備が欠かせません。


MRI室から機器を引き出した後は、搬送台車やローラーなどを使用して院内を移動します。機器に急な衝撃を与えないよう、段差や継ぎ目を整えながら慎重に進めます。


廊下の曲がり角では、MRI本体の前後だけでなく、側面が壁や扉へ接触しないかを確認します。重量物は簡単に進行方向を変えられないため、どの場所で向きを調整するかを事前に決めておくことが大切です。


建物外へ搬出した後は、クレーンやフォークリフトなどを使用して車両へ積み込みます。車両の位置や作業半径によって使用できる機材が変わるため、敷地内の状況や周辺道路も確認しておきます。




■新しいMRIを搬入・据付する

新しいMRIの搬入では、旧MRIの搬出経路をそのまま利用できるかを改めて確認します。


旧機器より新機器の方が大きい場合や、搬送方法が異なる場合は、開口部の拡張や経路上の設備を一時的に取り外す必要があります。


輸送車両からMRIを荷下ろした後、建物内へ取り込み、MRI室まで運びます。院内では、患者様や職員と作業員の動線を分け、一般の方が作業区域へ入らないように管理します。


MRI室へ到着した後は、メーカーが指定する位置と向きを確認しながら機器を据え付けます。


ここでいう重量業者の据付とは、MRIを指定位置まで搬入し、安全に配置してメーカーなどへ引き渡す作業を指します。最終的な接続、調整、検査は、MRIメーカーや各専門業者が行うのが一般的です。


搬入後すぐに接続作業へ進めるよう、据付位置の誤差や作業スペースにも注意します。機器を置いた後に位置を修正することは容易ではないため、関係者立ち会いのもとで設置位置を確認することが重要です。


旧MRIの搬出と新しいMRIの搬入を別々に考えると、工程や搬入経路に食い違いが生じる可能性があります。更新工事全体を見据えて相談したい方は、株式会社善興業までお気軽にご連絡ください。


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■稼働中の病院では患者動線と診療への影響を抑える

病院やクリニックでの搬出入工事では、重量物を安全に運ぶだけでなく、診療への影響を抑えることが求められます。


廊下やエレベーターを使用する場合は、患者様の移動、ストレッチャーや車椅子、医療従事者の動線を妨げない時間帯を選ぶ必要があります。病院によっては、診療終了後や休日に作業することもあります。


また、重量物の移動や機材の設置によって、騒音や振動が発生する可能性があります。周辺に診察室や病室がある場合は、作業内容と時間を病院側へ事前に共有します。


搬出入業者の入退館管理も必要です。作業員の人数、車両情報、持ち込む機材、作業区域などを事前に提出し、病院のセキュリティルールに従います。


MRI室の扉や壁を一時的に取り外す場合は、旧機器の搬出から新機器の搬入まで、開口部をどのように管理するかも決めなければなりません。


作業の遅れや経路変更が発生した場合に備え、病院、メーカー、設備業者、重量業者の連絡担当者を明確にしておくことも大切です。




■MRI搬出入の経験がある業者へ相談する

MRIの搬出入では、機器の重量だけで業者を選ぶのではなく、医療機関での作業に必要な配慮ができるかを確認しましょう。


搬出入経路の調査、建物の養生、患者動線との分離、メーカーや設備業者との工程調整まで対応できる業者であれば、当日のトラブルを防ぎやすくなります。


見積もりを依頼する際は、旧機器と新機器のメーカー・型式・重量・寸法、病院の住所、設置階、搬出口、希望する工事時期などを伝えると、必要な作業を整理しやすくなります。


株式会社善興業では、MRIをはじめとした精密機器の搬出・搬入に対応しています。機器や建物の状況に合わせて使用する機材を選定し、安全な搬出入方法をご提案します。


「既存MRIをどのように搬出するのか」「新しいMRIが同じ経路を通れるか」といった段階からでもご相談いただけます。MRI更新に伴う旧機器の搬出、新機器の搬入・据付をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。


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