【工作機械と産業機械、何が違う?】言葉の定義より大事なこと。「据付」のプロが教える現場の真実

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「新しい設備を入れることになったが、これは工作機械なのか産業機械なのか?」

「業者に依頼する際、機械の種類によって頼むべき専門業者は違うのか?」


工場の設備担当者様から、このような疑問を耳にすることがあります。確かに、カタログや仕様書を見ても分類が曖昧なことが多く、混同されがちな言葉です。しかし、実はこの2つ、「言葉の定義」を知ること以上に、「設置工事(据付)における勘所」が異なることを理解しておくことが非常に重要です。


なぜなら、機械の性質によって、設置時に優先すべき事項(精度なのか、強度なのか、耐震性なのか)がガラリと変わるからです。ここを理解せずに、ただ漫然と「置いて固定するだけ」の工事を行ってしまうと、後々のトラブルや精度不良を招く原因となります。


この記事では、混同しやすい「工作機械」と「産業機械」の違いを明確にし、それぞれの機械能力を最大限に引き出すための、プロ視点による据付のポイントを解説します。


【目次】

- ■ 機械の種類によって「据付」の重要度は変わるのか?

- ■ 今さら聞けない。「工作機械」と「産業機械」の決定的な違い

- ■ 【工作機械の据付】命となるのは「ミクロン単位の水平出し」

- ■ 【産業機械の据付】求められるのは「重量対応」と「組立技術」

- ■ 【解決策】工作機械も産業機械も。大阪・善興業なら「最適解」で据え付けます

- ■ 【まとめ】機械のポテンシャルを引き出すのは「施工の質」




■ 今さら聞けない。「工作機械」と「産業機械」の決定的な違い

まずは、用語の定義を整理しましょう。広義ではどちらも「産業用の機械」ですが、業界では役割によって明確に呼び分けられています。



・ 工作機械とは:「機械を作るための機械」

工作機械は、英語で「Mother Machine(マザーマシン)」と呼ばれます。その名の通り、金属などの素材を切断・研削・研磨して、機械部品そのものを作り出す機械のことです。

代表的なものには、旋盤、フライス盤、研削盤、マシニングセンタなどがあります。これらの機械に求められる最大のミッションは「加工精度」です。部品の寸法を1000分の1ミリ単位で仕上げる能力が必要となるため、機械自体の構造も非常に高精度かつデリケートに作られています。



・ 産業機械とは:「人の代わりに働く機械全般」

一方、産業機械は、製造現場や物流現場などで、人の代わりに作業を行う機械の総称です。定義は非常に広く、工作機械もこの中に含まれることがありますが、一般的には「化学機械」「運搬機械」「建設機械」「プラスチック加工機械(射出成形機)」などを指すことが多いです。

これらは、モノを運ぶ、素材を混ぜる、形を変えるといった「特定の作業を効率よく行うこと」が主目的であり、大型で重量のある設備が多いのが特徴です。






■ 【工作機械の据付】命となるのは「ミクロン単位の水平出し」

定義の違いがわかったところで、施工の実務的な話に移りましょう。まず「工作機械」の据付において、プロが最も神経を使うのが「レベル出し(水平調整)」です。


「床に置けば水平になるのではないか?」と思われるかもしれませんが、工場の床は目に見えないレベルで必ず波打ったり傾いたりしています。工作機械は、わずかでも傾いた状態で設置されると、本体の自重でフレームに「ねじれ」が生じます。


このねじれは、加工精度の低下に直結します。例えば、マシニングセンタで真円を削ったつもりが楕円になってしまったり、加工面が斜めになってしまったりします。そのため、据付時には精密水準器を使用し、アジャスターボルトやライナー(薄い調整板)を駆使して、0.01mm/m(1メートルあたり0.01ミリ)以内といった極めて厳しい基準で水平を出します。


また、工作機械は加工時に高速回転や往復運動を行うため、微細な「振動」が発生します。この振動が機械自身に悪影響を与えないよう、防振ゴム付きの架台を使用したり、基礎コンクリートとアンカーボルトで強固に一体化させたりする「防振対策」も、据付工事の重要な要素となります。




■ 【産業機械の据付】求められるのは「重量対応」と「組立技術」


繊細な精度が求められる工作機械に対し、産業機械(特にプレス機、射出成形機、各種プラント設備など)の据付で重要視されるのは、「重量への対応」と「現場での組立・連結技術」です。


産業機械は、単体で数十トンを超える重量物であることも珍しくありません。また、完成品の状態で運ばれてくる工作機械とは異なり、いくつかのユニットに分割されて搬入され、現地でドッキング(連結)させるケースが多くあります。



・ 連結部分の「芯出し(アライメント調整)」

例えば、モーターとポンプ、あるいはコンベア同士を連結する際、中心軸がわずかでもズレていると、稼働中に激しい振動や異音が発生します。これは「芯出し(アライメント)」と呼ばれる作業で、カップリングやシャフトの結合部にダイヤルゲージを当て、偏心や偏角を修正します。


この芯出し作業が不十分だと、ベアリングの破損やシャフトの折損といった重大な故障を引き起こし、ライン停止の原因となります。産業機械の据付においては、この組立精度の高さが、設備の寿命を左右すると言っても過言ではありません。



・ 振動・衝撃に耐えるアンカー工事

プレス機や鍛造機のように、稼働時に大きな衝撃が発生する機械では、基礎への固定が極めて重要です。単にボルトで留めるだけでなく、衝撃荷重に耐えられる強度のアンカーボルトを選定し、適切な深さとトルクで施工する必要があります。場合によっては、無収縮モルタル(グラウト材)をベースプレートの下に充填し、機械と基礎を一体化させる工事も行います。




■ 【解決策】工作機械も産業機械も。大阪・善興業なら「最適解」で据え付けます


工作機械には「ミクロンの水平精度」を、産業機械には「強固な固定と正確な連結」を。

このように、機械の種類によって求められる技術は異なりますが、大阪の株式会社善興業であれば、そのどちらにも高いレベルで対応可能です。



・ 繊細な機械から重量級設備まで実績多数

私たちは、マシニングセンタやNC旋盤といった精密工作機械の据付はもちろん、印刷機、成形機、受変電設備といった大型産業機械の移設工事でも豊富な実績を持っています。それぞれの機械の特性を熟知した職人がチームを組み、メーカー指定の数値をクリアする高精度な施工を行います。


「これは工作機械?産業機械?」と迷うような特殊な設備であっても、まずはご相談ください。図面と現場を確認し、最適な運搬・据付プランをご提案します。



・ 古い機械の買取・処分も同時に解決

新しい機械を導入する際、ネックになるのが「既存機械の撤去」です。善興業なら、新台の据付とセットで、旧台の解体・搬出も一括でお引き受けできます。さらに、まだ使える機械であれば「買取」を行い、廃棄処分となる場合でも産業廃棄物の収集運搬許可を持つ私たちが法令に従って適正に処理します。


複数の業者を手配する手間を省き、コスト削減とスケジュール短縮を実現できるのが、当社の「ワンストップ対応」のメリットです。


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■ 【まとめ】機械のポテンシャルを引き出すのは「施工の質」


工作機械であれ産業機械であれ、導入する企業にとっては「利益を生み出すための大切な資産」であることに変わりありません。どれほど高性能な機械を購入しても、据付の精度が悪ければ、そのポテンシャルは発揮されず、早期故障のリスクも高まります。


「言葉の定義」を気にする必要はありません。大切なのは、あなたの工場の機械を、その特性に合わせて正しく設置できる「プロの業者」を選ぶことです。


株式会社善興業は、大阪・関西エリアを中心に、あらゆる機械の据付・運搬・移設をサポートしています。確かな技術と柔軟な対応力で、お客様の事業を足元から支えます。


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