発電機の耐用年数と更新時期は?発電機を更新する際の搬入・搬出方法を紹介!

オフィスやビルの心臓部とも言える発電機。しかし、長年稼働し続ければ、老朽化によるトラブルリスクが徐々に高まります。突然の発電停止は業務停止や停電を招き、大きな損失に繋がる可能性も。

「うちの発電機、そろそろ更新時期かな?」「いつ頃更新すべき?」「重量物搬入はどうすれば?」など、様々な疑問や不安がつきものです。

このブログ記事では、発電機の耐用年数と更新時期の目安、さらに重量物搬入のスペシャリストが解説する困難な搬入・搬出方法について詳しくご紹介します。

記事を読み終える頃には、発電機の更新時期を適切に判断し、スムーズな入れ替えを実現するためのヒントがきっと得られるでしょう。


発電機の耐用年数

法定耐用年数

発電機の法的耐用年数は15年と定められています。これは、非常用発電機が帳簿上、15年にわたって減価償却をしていく資産であることを意味します。減価償却とは、購入した資産を毎年の経費として計上する考え方です。計上年数は機材や建物など種類によって異なります。


国土交通省官庁営繕所が出している基準の耐用年数とは

国土交通省は、官公庁施設の建物の建材や設備ごとの耐用年数を「官庁営繕所基準」として公表しています。この基準では、非常用発電機の耐用年数は30年とされています。


発電機の寿命に影響を与える要素

バッテリーの劣化

非常用発電機は、停電時に電力を供給するためにバッテリーを使用します。バッテリーは経年劣化や気候の影響を受けやすく、上部蓋が膨張したり、液漏れを起こしたりする可能性があります。バッテリーは定期的な交換が必要です。一般的に、蓄電池は7年、触媒栓は5年で交換が必要とされています。しかし、使用頻度や環境によっては、もっと短い期間で交換が必要になる場合もあります。


エンジンオイルの劣化

エンジンオイルは経年劣化すると、エンジンオイルの量が減少し、エンジンの動きを鈍らせたり、冷却効果が無くなり焼き付けを起こしたりする原因になると言われています


冷却水の劣化

冷却水の交換を怠ると、腐食や錆によって冷却交換が下がり、エンジンがオーバーヒートする危険性があります。


発電機の更新時期

発電機のメンテナンス・交換時期は、法的耐用年数の15年を目安にする必要があります。しかし、実際に必要な時期は、使用頻度や環境、メンテナンス状況などによって異なります。

以下のような場合には、早めに専門業者に点検・見積もりを依頼することをおすすめします。

・異音や振動が大きくなった

・出力が低下した

・燃料漏れが発生した

・使用頻度が大幅に増加した

・長期間使用していない

・設置場所の環境が悪化した


発電機の入れ替えが困難な場所

建物が密集している場所

多くの場合、非常用発電機はビルの屋上に設置されています。屋上からの搬出は、通常クレーンを使用して行います。しかし、建物の竣工時から20〜30年経過していると、周辺の環境は大きく変化している可能性があります。

特に、建物が密集している場所では、クレーン車を設置する場所が無かったり、道路幅が狭くクレーン車が入れない等が考えられます。


屋上

屋上は周囲に障害物が多い場所であり、クレーン車を使用した搬入・搬出が困難な場合もあります。例えば、電線や看板等の障害物が多い場合や、屋上へのアクセスが限られている場合も当てはまります。また、近年は、屋上にソーラーパネルなどの新たな設備を設置するケースが増えています。こうした設備がある場合も、搬入・搬出のスペース確保や作業手順の検討が必要となります。


困難な場合の搬出・搬入方法

発電機の解体搬出

発電機の設置場所によっては、搬出が困難な場合もございます。例えば、屋上や地下に設置されている場合、搬出口や通路が狭く、そのままでは搬出できないことがあります。このような場合、専門業者による解体搬出が必要となります。

解体搬出は、発電機を分解して搬出する方法です。エンジンやモーターなどの重機は、門型クレーンで吊り上げながら慎重に解体していきます。解体後は、搬出口や通路のサイズに合わせて搬出し、新しい発電機を設置いたします。

解体搬出は、高度な技術と経験が必要となる作業です。


発電機搬入

建物の間口が狭い場合は、発電機を分解して搬入する必要があります。事前にメーカーと連携し、建物の間口に合わせて分解部品の展開図を確認いたします。また、搬入経路の確認が必要になります。


搬入手順

①ベースの搬入・据付: 最初に、発電機の基礎となるベースを搬入し、設置場所に据付を行います。ベースは水平かつ安定している必要があり、精密な調整を行います。

②エンジンの搬入: ベースにエンジンを吊り降ろし、固定します。エンジンの重量は数百キロから数トンにも達するため、慎重な作業が必要です。

③ジェネレータの搬入: エンジンにジェネレータを接続します。ジェネレータは発電機的核心部であり、精密な機器のため、取扱には細心の注意が必要です。

④制御盤の搬入: 最後に、発電機を制御する制御盤を搬入し、接続します。制御盤は複雑な配線で構成されているため、誤接続がないよう、専門知識を持った技術者が作業を行います。


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