70トン重機が進入不可。老人ホームの屋上発電機更新を3日間で完遂した善興業の現場対応力

今回ご紹介するのは、入居者300〜400名規模の老人ホームにおける、屋上設置型の非常用発電機更新工事の事例です。施設の規模が大きく、万が一の停電時に多くの入居者様の生活と安全を守るため、非常に重要な設備入れ替えのプロジェクトでした。


当初の計画では、70トンクラスの大型ラフタークレーンを施設に横付けし、屋上まで一気に重量物を吊り上げる予定でした。しかし、事前の綿密な現地調査を進める中で、大きな問題が発覚します。現場建物の地下に構造物が存在しており、地盤の耐荷重が不足していることが判明したのです。


70トンの大型重機を安全に据え付けることができないとなれば、当初計画していた方法では屋上へ発電機を届けることができません。工事の前提が根底から覆るこの状況に、ご依頼主様も大変お困りのご様子でした。現場の物理的な制約という、カタログ上のスペックや予算だけでは解決できない大きな壁が立ちはだかった瞬間でした。




■クレーンが届かない壁。25トンへのサイズダウンがもたらす課題


・重機を小さくすることの連鎖的な影響

地盤の強度に合わせてクレーンを70トンクラスから25トンクラスへサイズダウンすることは、安全確保のために避けられない決断でした。しかし、クレーンのサイズを小さくするということは、単に吊り上げられる重さが減るだけではありません。重機の腕にあたる「ブーム」の長さも短くなってしまうことを意味します。



・設置場所まで「届かない」という最大の難関

ブームが短くなった結果、本来設置すべき屋上のポイントまでクレーンが届かないという新たな課題が発生しました。建物のすぐそばの屋上端まではなんとか吊り上げることができても、そこから先の本来の設置スペースまでは距離が足りません。


屋上という限られた空間で、数トンもある重量物をどのようにして目的の場所まで移動させるのか。「クレーンが届く範囲まで、屋上で発電機を別の手段を使って移動させなければならない」という点が、今回の工事において最も乗り越えるべきハードルとなりました。




■機械の限界を職人の技術でカバーする。緻密な重量物移動


・クレーンが届かない距離をどう埋めるか

大型重機に頼れない環境下で、株式会社善興業が提案した解決策は、非常に現実的かつ緻密なものでした。クレーンが届かないのであれば、屋上の設置場所から発電機を「手前(クレーンの作業半径内)まで持ってくる」というアプローチです。



・1メートルずつ進める、泥臭く確実な工夫

言葉にするとシンプルですが、数トンある機械を屋上で動かすのは容易ではありません。現場では、限られた機材と職人の手作業を駆使しました。重量物をジャッキで少しずつ持ち上げ、1メートルずつ慎重に横へと滑らせていく作業の連続です。場合によっては、そのままでは重すぎるため、機器の一部を分解して重量を落としながら移動させるという工夫も行いました。



・現場対応力という最大の武器

最新の大型機械が使えない状況を、長年培ってきた「現場での緻密な取り回し技術」でカバーする。これこそが、数々の困難な現場を納めてきた職人たちの腕の見せ所でした。安全を最優先にしながら、重い機械を少しずつ目的地へと運んでいく確実な作業が、不可能に思えた工事を前に進めていきました。


※ここに現場の写真や動画を挿入(クレーン作業や屋上でのジャッキアップの様子など)




■「任せて安心」の評価。長年の信頼関係が支える連携


・難易度が高いからこそ求められる信頼

今回の現場は、イレギュラーな対応が求められる非常に難易度の高いものでした。施設様が直接発注するにはリスクが大きいため、今回はメーカー様を経由してのご依頼となりました。



・年に数件の難題を共に乗り越えてきた実績

ご依頼元のメーカー担当者様とは12〜13年という長いお付き合いがあり、年に5〜6件の特に難しい案件を株式会社善興業が完遂してきたという背景がありました。今回の現場でも、「ここなら任せて安心」という強い信頼をいただき、私たちに白羽の矢が立ちました。



・期待に応える技術力

「任せて安心だ」というメーカー様からの評価は、事前の計画変更にも動じず、現場の状況に合わせて最適な工法を導き出した対応力に対する最高の褒め言葉です。予定通りにいかないハプニングに対しても、これまでの経験と実績に基づく冷静な判断が解決の糸口となりました。


自社の施設で重機が使えるか不安な方や、過去に搬入が難しいと断られた経験がある方は、ぜひ一度、現場の状況を整理できる以下のツールをご活用ください。


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■通常の半分の工期で完了。施設運営への配慮


・求められたのは「スピード」と「安全性」の両立

老人ホームという施設の性質上、工事期間中は入居者様やスタッフの皆様にご不便をおかけすることになります。そのため、施設様からは「なるべく早く工事を終わらせてほしい」という強いご要望をいただいていました。安全を確保しながら、いかに工期を短縮するかが、現場のもう一つの使命でした。



・他社なら5日〜1週間かかるところを3日間で完遂

通常、これほど搬入経路が複雑で手作業による重量物移動が発生する現場であれば、5日から1週間程度の工期がかかるのが一般的です。しかし、今回は6名の熟練した作業員が連携し、無駄のない動きと的確な判断で作業を進めることで、わずか3日間で全工程を完了させることができました。



・早期の通常運営再開に貢献

大幅な工期短縮を実現したことで、施設様は予定よりもずっと早く通常の運営に戻ることができました。設備の安全を確保できただけでなく、「施設の日常」への影響を最小限に抑えられた点について、大変お喜びいただくことができました。




■まとめ:困難な現場こそ光る、確かな実績と柔軟な提案力



・事前の綿密な調査と臨機応変な対応

今回の老人ホームの屋上発電機更新工事は、事前の調査で物理的な壁(地盤の問題)を発見し、それに合わせて工法を柔軟に切り替えることの重要性を物語る事例です。現場には常に想定外の事態が潜んでいますが、それを乗り越えるための引き出しをどれだけ持っているかが、工事の成否を分けます。



・人の手と知恵が解決する物理的な壁

大型重機が使えないからといって、設備の更新を諦める必要はありません。機材の能力不足は、今回のように職人の緻密な手作業や、現場に合わせた分解・組み立ての技術で十分にカバーすることが可能です。「届かない」「入らない」と悩む前に、現場の状況に応じた最適なアプローチを見つけ出すことが大切です。



・安全な設備更新に向けて

建物の条件が厳しく設備の更新工事に不安を抱えている施設管理者様は、無理だと諦める前に、数々の困難な現場を解決してきた専門家へぜひ一度ご相談ください。状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。


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